ブログ/メディア

水がつなぐ、上流と下流。豊川流域を流れる想い

最近、水の流れ、水を軸にして人が繋がることについて、よく考えています。

設楽町は、豊川の一番上流に位置する町、水源地域です。

ここで降った雨は、山を伝い、谷を下り、いくつもの町を通り抜けて、やがて三河湾へと注いでいきます。

町を歩いていると、あちこちで水の音が聞こえます。

沢のせせらぎ、雨上がりの田んぼ、夜になると響く川の音。

ここでは水は、遠い存在ではなく、いつも隣にあるものです。

普段、わたしたちは「上流」「下流」という言葉で地域を分けて考えがちです。

でも実際に水の流れをたどってみると、その境界線はとてもあいまいなものだと気づかされます。

設楽町で今日降った雨が、数日後には豊川市や豊橋市の蛇口から出ているかもしれない。

そう考えると、上流に暮らすわたしたちの日々が、下流に暮らす人たちの生活と、静かに、でも確かにつながっていることを実感します。

顔も名前も知らない誰かの朝の一杯のコーヒーや、洗濯物のすすぎの水。

その一滴は、もしかしたら設楽の山々で生まれた雨粒かもしれません。

そう考えると、上流と下流という言葉の先に、名前のある暮らしが見えてくる気がします。

この「水のつながり」を、もっと目に見える形にできないかな・・・

そんな思いから今、構想しているのが、豊川流域を舞台にした「流域酒場」という企画です。

上流の設楽町と下流のまちの人たちが、飲み物を片手に、川の話、水の話、暮らしの話を交わす場。

地図の上では離れているようで、実は一本の川でつながっているわたしたちが、顔を合わせて話すきっかけになればと思っています。

普段の暮らしのなかで、自分が使っている水がどこから来ているのか、立ち止まって考える機会はなかなかありません。

だからこそ、上流に暮らす人と下流に暮らす人が同じ席を囲み、同じ川の話をする。それだけで、水は単なる資源ではなく、人と人をつなぐ物語になっていくのではないかと思っています。

そしてもう一つ、水循環の大切さを企業として発信し、行動につなげていくための取り組みも進めていきたいと考えています。

設楽町という上流の地から、水を守り、次の世代へつなげていく責任を、「みらいび」なりの形で果たしていきたいと考えています。

上流で暮らす者として、水を「使う」立場だけでなく、「守り、届ける」立場としての役割も担っていく。そんな一歩を、これからも積み重ねていきたいと思います。

水は、誰か一人のものではありません。山から海まで、いくつもの町を巡りながら、たくさんの暮らしを支えています。だからこそ、その流れの途中に住むわたしたちにできることは、水を大切に使うことだけでなく、その水がつないでいる人たちのことを想像し、つながっていくことなのだと思います。

川のように、いろんな人やまちとつながりながら。

みらいびの活動は、これからも続いていきます。一緒に活動してみませんか?

ブログ/メディア一覧
お問い合わせ
お気軽にお問い合わせくださいませ。